魔法使いは何処に?
人間は忘れる動物である 20分後には、42%を忘却し、58%を覚えていた。 1時間後には、56%を忘却し、44%を覚えていた。 1日後には、74%を忘却し、26%を覚えていた。 1週間後には、77%を忘却し、23%を覚えていた。 1ヶ月後、には79%を忘却し、21%を覚えていた? 実践しなければ、理屈をいくら知っていても成績には反映されない。 定着をはかる鍛錬、それを何度も繰り返すことを放棄して、 授業を聞いただけで、余程でない限り成績が上がることはない。 「習いに行っているのに成績が上がらない」 「同じ間違いを何度も繰り返す」 「うっかりミスが多い」・・・ 塾に行っているだけで成績向上に必要な鍛錬である 反復訓練が欠けていれば予想できる結果である。 よく「勉強のやり方を教えてほしい」という要望を受ける。 塾としてそれに応えるべくあの手この手を使って指導するのだが、 なかなか難しいことも中にはある。 残念ながら『これをしただけで絶対に上がる』という 魔法のようなテキストや指導法はない。 また、「塾に通ったから家では勉強しなくていい」という子の成績はまず上がらない。 逆に「塾に行ったのだから、もっと勉強しなくては」というケースでなければ。 こういった理由から、「塾に行っているのに成績が上がらない」場合、 授業を聞いているかどうかと反復訓練が十分できているかどうかの二つの点に 注目すると問題の解決策が見えてくるものである。 つまり、一般的な塾の授業を受けることは勉強ではなく、理解をするための情報を受け取り、理解への準備をしている段階なので、授業を受けた後の定着をはかる反復訓練を抜きにしては、塾に行っても成績が上がらないという結果になってしまうのである。