目指すもの

 集団でもない、個別でもない、新しいスタイルを目指して自塾は始まった。しかし、参考にする塾はほとんどなかった。当時、その指導法の大先輩とも言うべき方を紹介され、そちらへ赴き、色々と話を伺ったものだった。その方がよくおっしゃってあったことが次の話だ。

人間は忘れる動物、特に教えられたことは簡単に忘れる。しかし、自分の持てる力をもって理解、学び取ったことはそうやすやすと忘れることはない、と。

これだと思った。できるだけ能動的に学習を進めて、その結果として成績が上がる。このような塾をつくろうと。成績がグングン伸びている子はこちらがあれこれ指示を出すまでもなく、放っておいても勝手に勉強してくれる。例外なく。逆に手取り足取りの指導が必要な子は分かりやすく教えてもらえたという満足感はあるのであろうが結果は・・・。ここまで多くの指導経験を通して辿り着いた境地だった。

教えてくれる先生がいなければ、勉強を進めることができない。こんな環境に慣れきった人間が、果たしてこの国の将来を背負っていくことが出来るのであろうか?勉強とはそれ自身が目的ではなく、自分の志や夢を実現するための手段にしかすぎない。自分の足で立ち、自分のことばで夢を語ることができる。そんな子どもたちを世の中へ一人でも多く送り出していきたいのだ。

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