カルチャーキッズ通信vol.6

 教育の変化と変わらないモノ~今できる教育のカタチ

基礎と基本そして脳幹

各学問の「基礎」とは、公式の理解や語彙の習得など、スポーツに例えると基礎体力と同じです。各学問で身につけておくべき知識がこれにあたります。一方、「基本」とは科目本来が求める力のことで、国語は読解表現力、社会では資料の解釈・分析力などがこれにあたります。そしてそれらを機能させるために大切なことが「脳幹(造語)」です。スポーツで活躍している方の大半が「体幹がしっかりしている」と評価されています。しかし、学習において体幹にあたるものがどれかがまだ見当たらないのではないでしょうか?いえ、冷静にそして考え方を集約して物事を捉え表現する力=問題解決力がこれにあたり、これを実践トレーニングできるのがHYBRIDと解釈いただければ幸いです。闇雲に答えを暗記したりパターンを学習していくことでは知識や解法が得られても、変化球には対応できません。柔軟にそして俯瞰して問題を捉える力を脳幹(通称:地頭)と捉え、その力を子どもたちに育ませることがこの先重要になります。

共通テストの更新

いよいよ大学入試共通テストが実施されました。ただ、予想外の平均点の高さに戸惑われたと思います。今回の問題は色々な意味で受験生に迎合した傾向になってしまったと私は考えます。しかし、これから数年で内容も進化していくものと思われますし、新中学3年生が大学入試を迎える頃には科目も進化していきます。歴史総合、地理総合、公民に代表される社会科目の統合や、新しく「情報」という科目が始まります。その内容は、「情報を活用するための工夫と情報機器」「情報の収集・発信と情報機器の活用」「情報の統合的な処理とコンピューターの活用」「情報機器の発達と生活の進化」と記されており、情報モラルや正しい情報社会の在り方に対するリテラシーが主として構成された科目となります。授業時間の半分が実習に充てられることが決まっていて、ペーパーテストとしてはどのような出題になるかはまだ定かではありませんが、決定事項なので注視する必要があります。そして、科目ごとの活用問題も更に進化していくことが予想されます。特に社会系科目では、資料の活用やグラフの読解が必修の力となりますし、数学は身近な問題から学んだことをいかに統合して解釈していくかが課題となります。そのために必要なこと、それは早い時期から「基礎と基本」をしっかりと身につけておくことが大切です。

 



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