HYBRID通信 vol.104

 英語が・・・ ~卒塾生の声から~

例年3月の公立高校入試が終わり、「先生、終わりました!」とホッとした表情で塾に来てくれる卒塾生に対して、私は労いの言葉と共に先ずこれを訊きます。「今年の入試、何の教科が難しかった?」と。A君は「数学」、Bさんは「社会」、C君は「国語」等々・・・このように例年は様々な声があがるのですが、今年は迷うことなく全員が口を揃えて「英語です」と即答し、少し驚いたものでした。なぜなら、この子たちは中学3年生時の定期テスト英語は概ね80~90点以上取れ、「得意科目は英語です」と言ってもおかしくない子たちだったからです。尚、これまでもお伝えしました通り、彼らはその「英語が難しかった」入試を突破、見事志望校に全員合格しています。その点はご安心ください。保護者様の世代のお方は「高校入試レベルの英語なら文法と単語、これらをせいぜい半年も頑張ればなんとか間に合うのでは?」と思われる方も少なくないかと思いますが・・・

断言します。“はっきり言って間に合いません。”文末に「yesterday」という語句があるので選択肢の動詞の中から過去形を選ぶ・・・なんてベタな問題は今の入試に、ほぼありません。求められるモノが確実に変わってきているのです。コロナ渦ですっかり陰に隠れた印象ですが、今は新しく変わる教育課程、その真っ只中です。(尚、これは英語だけでなく、他の教科にも同様なことが言えます。苦手科目でも直前期にこの単元を頑張れば〇〇点は確保できる!など、いわゆる「小手先」の勉強がここ数年で一気に通用しなくなってきている印象があります。)

凡事徹底 ~当たり前のことができるように~

では、どうすれば?「日々の積み重ね」これに尽きます。先ほどの入試問題の話もそうですが、対応できる子とできない子、この二極化(間の層は非常に少ない)が今後益々進むと私は考えます。では、対応できる子は何か特別な才能があるのでしょうか?いえ、そんなに難しい話ではありません。ただ一つ、「毎日、少しずつ、コツコツやれるかどうか」なんです。私はこの仕事を始めて30年近くになりますが、これまで色々な子を見てきて思うのはそこです。塾ではこの4月、1週間単位で計画を私が作り、それに沿ってお子様方に学習を頑張ってもらっていますが、こなせない場合は補習と銘打って別日に塾に来てもらうようにしているのはこのような理由からなのです。保護者の皆様方におかれましては何卒ご理解・ご協力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。








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